底地の地上げと買い取り交渉のコツ

公開日:2026年2月28日

底地(借地権が設定された土地)の所有者にとって、地代収入が低く固定資産税を下回ることも珍しくありません。底地を有効活用するには、借地人から借地権を買い取って完全所有権にする「地上げ」や、逆に底地を借地人に売却する方法があります。この記事では、底地の地上げ・買い取り交渉のコツと注意点を詳しく解説します。

底地の「地上げ」とは

不動産における「地上げ」とは、底地の所有者(地主)が借地人から借地権を買い取り、完全な所有権(更地)にすることを指します。完全所有権にすれば、土地の市場価値は大幅に上がり、自由に売却・活用できるようになります。

逆に、借地人が地主から底地を購入するケースもあります。この場合も、借地人は完全な所有権を取得でき、地代の支払いが不要になるメリットがあります。

地上げのメリット

  • 土地の価値が大幅に上がる — 底地単独の価値は更地の10〜15%程度だが、完全所有権にすれば100%の価値になる
  • 売却・活用の自由度が上がる — 建て替え・売却・担保設定が自由にできる
  • 地代トラブルの解消 — 地代の値上げ交渉や滞納問題から解放される

借地権の買い取り交渉の進め方

1. 適正価格を把握する

交渉の前に、借地権・底地それぞれの適正価格を把握しましょう。一般的な目安は以下のとおりです。

  • 借地権の価格 — 更地価格 × 借地権割合(路線価図で確認。住宅地は60〜70%が多い)
  • 底地の価格 — 更地価格 × (1 − 借地権割合)。ただし実際の取引では更地価格の10〜15%程度になることが多い

不動産鑑定士に依頼して正式な鑑定評価を取得すると、交渉の根拠として説得力が増します。

2. タイミングを見極める

借地権の買い取り交渉は、以下のタイミングが成功しやすいとされています。

  • 借地権の更新時期 — 更新料の支払いが発生するため、売却を検討する借地人が多い
  • 借地人の高齢化・相続発生時 — 後継者がいない場合、借地権を手放したいと考える
  • 建物の老朽化時 — 建て替えに高額な費用がかかるため、売却を選ぶケースがある

3. 交渉のポイント

  • 感情的にならない — 長年の借地関係で感情的な対立があっても、ビジネスとして冷静に交渉する
  • 第三者を介する — 不動産業者や弁護士に交渉を依頼すると、スムーズに進みやすい
  • 双方のメリットを提示する — 「まとまった資金が手に入る」「地代の心配がなくなる」など相手のメリットも伝える
  • 書面で合意する — 口頭の約束ではなく、必ず書面(覚書・契約書)で合意内容を残す

交渉がまとまらない場合の対処法

借地人との交渉がまとまらない場合、以下の方法で底地を処分できます。

  • 底地専門の買取業者に売却 — 借地人との交渉なしで底地だけを売却できる。最短数日で現金化可能
  • 等価交換 — 底地と借地権の一部を交換し、それぞれが完全所有権を持つ区画を作る
  • 同時売却 — 地主と借地人が協力して、土地全体を第三者に売却する

まとめ

底地の地上げは、土地の価値を最大化する有効な方法です。しかし、借地人との交渉は時間と労力がかかります。適正価格の把握、タイミングの見極め、第三者の活用がポイントです。交渉がまとまらない場合は、底地専門の買取業者への売却も有力な選択肢です。まずは複数の業者に査定を依頼しましょう。

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